産業用蓄電池とは?
<目次> |
今回は産業用蓄電池について解説いたします。
1.産業用蓄電池とは? |
そもそも、蓄電池とは充電して電気を貯めておくことができ、必要な時に電気機器に電気を供給することができる二次電池・バッテリーのことです。
東日本大震災が発生してから緊急時に備えたバックアップ体制を整えておくことが必要という認識が広がってきました。
蓄電池には「家庭用」と「産業用」があります。家庭用は一般家庭に設置するもので、産業用は工場やオフィス等に設置する蓄電池のことを示します。
家庭用蓄電池と産業用蓄電池の違いに明確な定義はありませんが、一般的には「容量の違い」であるとされています。産業用蓄電池のほうが容量が大きいです。
2.蓄電池導入のメリット |
蓄電池導入のメリットは以下の通りです。
①非常時の電力を確保することができる。
災害時に停電が発生した場合でも蓄電池で平時から電気を貯めておくことで、緊急時であっても電力を確保することができるため、営業を継続することが可能となります。これはBCP対策の一つです。また、太陽光発電と併せて導入することでさらに電力を自給自足することができるようになります。
⇒「BCP対策と蓄電池」を読む>>
②電気料金の削減
デマンドレスポンスによって、ピーク時の電力を削減することで基本料金を下げることができますので、電気料金の削減が可能となります。
⇒「蓄電池の導入による電気代削減の方法」を読む>>
3.蓄電池の種類 |
蓄電池には大きく4つの種類があります。
①NAS電池 ②リチウムイオン電池 ③鉛蓄電池 ④ニッケル水素電池 |
<①NAS電池>
NAS電池は日本ガイシが研究開発したメガワット級の電力貯蔵設備を可能とした蓄電池です。大容量、高エネルギー密度、長寿命を特長とし、鉛蓄電池の約3分の1のコンパクトサイズで、長期にわたって安定した電力供給が可能であるという点が特徴です。
<②リチウムイオン電池>
リチウムイオン電池はノートパソコンや携帯電話などのモバイル機器の蓄電池として利用されており、私たちの日常生活においてはなくてはならないものです。現在は大容量化に向けた開発や寿命の長期化が進められています。
<③鉛蓄電池>
鉛蓄電池は昔から使用されている二次電池であり、自動車のバッテリーなどに使用されており、広く普及しています。
原料の鉛は大量に採れるため安価で生産できることまた、大きな起電力をもつため、大電流をとりだすことができるという特徴があります。
<④ニッケル水素電池>
ニッケル水素電池とは、ニッケルと水素吸蔵合金を使用した電池のことを表します。
ニッケル水素電池は掃除機やライト、ドライブレコーダーなどで使われています。
過充電や過放電に強く、しかも安全性の高い電池のため繰り返し使えるという特徴があります。
4.蓄電池の寿命 |
蓄電池の寿命を示す指標は「サイクル数」と「使用回数」の2つがあります。
サイクル回数とは、充電から放電までを1サイクルとして、何回このサイクルが可能なのかで蓄電池の寿命を表します。
1サイクルとは極限まで放電して充電量が0%になった状態から、満タンの100%まで充電して、その電気を0%の状態になるまで放電し切ることを指します。
使用期間は新品で買った時から、使えなくなるまでの年数を指します。
経済産業省のデータによると、先ほど紹介した蓄電池の種類ごとの寿命の目安は以下のようになっています。
蓄電池の種類 | サイクル数 | 使用期間 |
NAS電池 | 4,500回 | 15年 |
リチウムイオン電池 | 4,000回 | 10年 |
鉛蓄電池 | 3,150回 | 17年 |
ニッケル水素電池 | 2,000回 | 5~7年 |
上記の数値はあくまで目安であり、寿命を表す数値は蓄電池メーカーによって設定されています。この数値はメーカーによる想定数値となるため、使用する環境や状況、保守条件など様々な要因によっても異なります。
蓄電池の寿命をメーカーの想定数値と同等、もしくはそれ以上とするためにはメーカーが指定する使用条件下での適切な運行が必要となります。
5.最後に |
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