いまさら聞けないEVについて解説! / 太陽光発電のライフソーラー

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いまさら聞けないEVについて解説!

2022.4.21

自動車から排出される排気ガス、動力となるガソリン(石油製品のひとつ)は地球温暖化や大気汚染の原因にもなるため、近年、問題視されています。
しかし、私たちにとって、自動車を通常生活から無くすことが難しいのが現状です。
そこで近年、排気ガスを排出しなく、ガソリンも使用しない環境に優しい自動車として、EV(電気自動車)が注目・普及しています。
例えば、2021年12月、トヨタ(日本の自動車メーカー)がバッテリーEV戦略に関する説明会を開催し、16台の開発されたEV車を発表(「2030年にグローバル販売台数で30車種・350万台目指す」)しました。
また、その様子の一部をテレビコマーシャルでもされる等、「EV」という言葉を聞く機会も増え、また、乗り換えされている方も増えているようです。
今回は「EV」について、ご紹介させていただきます。

■EVとは?
「EV」とは、「Electric Vehicle」の略で、電気自動車のことをいいます。
当然ながらその動力はエンジン(ガソリン)では無くモーター(電気)で、自宅や充電スタンドなどで車載バッテリーに充電を行い、モーターを動力として電動走行します。
エンジンを使用しませんので、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出することなく、環境性能においてはエコカー(「エコロジー(自然環境保全)カー(車)」を略したもので、その名の通り環境に配慮した車)の中でもトップクラスです。
また、安い夜間電力などを上手く活用して充電することで、ガソリン車よりもランニングコストを低減できるケースもあるようです。
このように紹介しますと、いいことずくめの「EV」と思われがちですが、注意したいのがバッテリー切れです。
地方によっては、充電スタンドの整備が十分でない地域もありますので、長距離のドライブや日常的に訪れない場所にお出かけする前には、バッテリー残量、充電スタンドの有無のチェックを怠らないようにするのが賢明です。
また、夏季や冬季などはとくにエアコン使用も増え、多くの電力が消費されるので、バッテリー切れのリスクが高まります。

■EVとPHVの違い
続いて、「PHV」ですが、「EV」同様に近年、耳にすることが増えてきました。
「PHV」は「Plug-in Hybrid Vehicle」の略で、「プラグインハイブリッド自動車」のことで、簡単に申し上げますと、「外部電源からの充電が可能なHV」です。
HVのモーターを動かすバッテリーは、走行時、減速時のエネルギーを利用して自動的に充電する仕組みになっており、自由に充電することはできません。これを自宅など、ご自身が好きな時に充電できるようにしたものです。
ちなみにメーカーによっては「PHEV」という呼称を使用するケースもあります。
さて、「PHV」のメリットですが、最も大きなメリットは、HVとEVのいいとこ取りができるという点です。
例えば、バッテリーに電力が残っている時は、モーターだけで駆動するEVとして走行し、残電力が減り、バッテリーが無くなったらエンジン併用のHVとして走行します。
日常的な近距離のドライブではモーター走行でコストを抑え、長距離ドライブ時にもバッテリー切れの心配がないというわけです。
以下は左が「EV」、右が「PHV」になります。

■EV車に乗るメリット
EV(電気自動車)にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、EV車に乗るメリットを4つ紹介します。

 1.二酸化炭素(CO2)を排出しないので、環境に優しい
 2.走行音や振動が少なく、加速もスムーズ
 3.ランニングコストが安い
 4.補助金・減税が適用される

まず、ひとつめの、「二酸化炭素(CO2)を排出しないので、環境に優しい」ですが、少し補足しますと、EV車はガソリンの代わりに電気で走行するため、二酸化炭素(CO2)を排出しません。
世の中では、地球温暖化による気候変動や異常気象などの原因である二酸化炭素(CO2)の排出削減が求められている昨今、まさにこれからの時代にあった自動車ということです。
つまり、運転している際も環境貢献しているという自負も出てくるでしょうし、また、周囲からは、二酸化炭素を排出しない自動車に乗っている環境に優しい人(=環境貢献している人)というよいレッテルも得ることができそうです。

続いて、ふたつめの、「走行音や振動が少なく、加速もスムーズ」ですが、ガソリン車はエンジンを稼動しなければならないため、どうしても走行音や振動が発生します。
それに対し、EV(電気自動車)は、エンジンを搭載していません。バッテリーとモーターのみの走行になりますので、走行音や振動もガソリン車に比べて少なく、加速もスムーズに行えます。

みっつめの、「ランニングコストが安い」ですが、ガソリンの代わりに電気で走行することから、必要になるコストは電気代のみです。
仮に同じ距離をガソリン車とEVとが走行した場合、ガソリン代よりも電気代のほうが安くなる可能性が高いです。
また、充電用コンセントやスタンドを所有しているのであれば、深夜料金が割安になっている電気料金プランに切り替えて深夜のみ充電するようにすれば、更に電気代が安くできるでしょう。

最後に、よっつめの「補助金・減税が適用される」ですが、電気自動車を購入する場合、日本では補助金・減税が適用されます。
この補助金・減税には様々な種類があり、車種やお住まいの自治体によって条件が多少異なります。
また国の補助金と自治体の補助金は重複して申請できる場合もあります。
つまり、定価よりもずっと安く購入することができますのでお得です。

以上がEVに乗るメリットです。ガソリン車からEVに乗り換える方が増えているのもわかります。

■EV車は蓄電池としても使える?
最後に、EV車は蓄電池としても使えるか否かについてご紹介します。
結論から申し上げますと、使用できます!
近年、異常気象などによる台風や地震など自然災害を原因とした停電が増加傾向にありますが、非常時もEV(電気自動車)を非常用の電源として活用することができ、もしもの時も安心です!
そういった意味でも、ご自宅に「自家消費型太陽光発電」を導入していると、EVのランニングコストが安価で実現できたり、より効率のより蓄電池利用ができたりします。
ぜひ、皆様も「EV」への乗り換えとあわせて、自家消費型太陽光発電の導入をご検討ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。