自家消費太陽光で設置できる屋根の種類は?特徴を解説! / 太陽光発電のライフソーラー

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自家消費太陽光で設置できる屋根の種類は?特徴を解説!

2023.1.30


自家消費型太陽光の設置を検討しているけど自社の屋根に設置するイメージができないという方も多いのではないでしょうか?
実は屋根の形状や素材によって発電量や設置する際のコストが変化します。

今回は自家消費型太陽光で設置できる屋根5種類をそれぞれの特徴を交えてご紹介いたします。

 


切妻屋根(きりづまやね)


切妻屋根とは長方形を折り曲げたように2つの方向に傾斜がある屋根となっています。
側面から見ると屋根の形が三角形になっていることから「三角屋根」と呼ばれることもあります。
雨や雪などの天候に強いことから、住宅の屋根としては最も一般的であり日本でも広く採用されています。

切妻屋根の特徴は面が大きいことからサイズの大きな太陽光パネルを設置することができるという点です。
また屋根の向いている方角によっては1面のみ設置することも可能です。

屋根の面が南北を向いている場合であれば日射量の多い南側のみにパネルを設置しても高い発電効率を得ることができます。
屋根が東西を向いている場合であれば両面にパネルを設置することによって発電することができます。

 


片流れ屋根


片流れ屋根は1面のみで構成されており、1方向のみに傾斜がある屋根のことです。

切妻屋根のように面が分かれておらず、傾斜もあるため太陽光発電システムを最も効率よく活用することができます。
また1面のみというシンプルな形状であるため施工に必要なコストや雨漏りの可能性も低くなっています。

一方で屋根の面が向いている方角によって発電量に違いが生じてしまうという注意点があります。

 


寄棟屋根(よせむねやね)


寄棟屋根は三角形2枚と台形2枚を寄せ合わせて4つの方向に傾斜がある屋根の形となっています。

屋根が4面あるため全ての方角に対応することができるため必ず発電効率が最も高い方角に設置することができるというメリットがあります。

一方でそれぞれの面の面積が比較的狭いことや面同士のつなぎ目が多いことから、1面あたりに設置できるパネルの量が少なくなってしまいます。
それによって施工やメンテナンスのコストも比較的高くなってしまいます。
発電効率を最大化するためには三角形のパネルを使用するなどの工夫が必要になります。

 


方角屋根


4つの三角形を寄せ合わせたピラミッド型の屋根を方角屋根と呼びます。
寄棟屋根と同様に4つの方向に傾斜があります。

メリット・デメリットも同様に、全ての方角に対応できる一方で1面あたりの面積が狭いことから発電効率を上げるための工夫が必要です。

 


陸屋根


1面で構成されており、屋根に傾斜がなく屋上が水平な屋根を陸屋根と呼びます。
平らな屋根であることから「平屋根」と呼ばれることもあります。

そのままの設置では傾斜がありませんが、特殊な架台を設置して傾斜をつくることによって発電量を最大化できる方角にパネルを設置することができるというメリットがあります。
しかし架台の設置が必要であることから設置に関するコストは比較的割高になってしまいます。

設置の際は屋根に穴を開ける必要があります。
その際傾斜がないため雨水が溜まりやすいことから雨漏りのリスクがあります。
太陽光発電システムの設置とともに防水処理の必要があるためさらにコストが掛かってしまいます。

 


屋根の材質

工場やオフィス等の屋根材は大きく3種類に分けることができます。

■スレート
スレートとは粘板岩を薄く板状に加工した建築材のことを指します。

メリット
 ①軽量であるため耐震性が高い
 ②施工性が高く安価である

太陽光発電パネルを設置する際はカバー工法を採用することで設置が可能です。
カバー工法とは既存の屋根の上に新しい屋根を覆いかぶせることによって設置が可能です。
寿命が長く高い強度を誇るガルバニウム鋼板を使用するため雨漏りの可能性が低くなり、メンテナンスの費用を抑えることもできます。

■折半屋根(せっぱんやね)
折半屋根は金属の板を折り曲げて加工した屋根材のことです。

メリット
 ①雨漏りが起きにくい
 ②施工が安価

太陽光パネルを設置する際はキャッチ工法を採用しますが、施工の際に屋根に穴を開けないことが特徴です。
そのため雨漏りの心配が少なくなるというメリットがあります。

■瓦棒(かわらぼう)
瓦棒は金属系の屋根材を使用したものであり一般的に「トタン屋根」と呼ばれています。

メリット
 ①施工が単純
 ②緩勾配の屋根に使用可能

屋根に穴を開けずハゼ部を掴んでパネルを固定する「瓦棒葺き」「立平葺き」「縦ハゼ葺き」を採用することが多いため雨漏りが起きにくくなります。

 


方角

太陽光発電システムはパネルを設置する方角や角度によって発電量が変化します。
日本国内であれば「南向き」で「角度が30度」の場合もっとも効率よく発電することができます。

南側を100%とした場合、それ以外の方角に設置したとき南側に比べて約15%から40%ほど発電量が減少してしまいます。

方角 南側と比較した発電量
100%(仮定)
約85%
西 約85%
約60~65%

発電効率を最大化する場合、角度は30度が最適ですが風などの影響を大きく受けやすくなってしまいます。
そのため架台の強度を高める必要がありますが比例してコストもかかってしまいます。
コスト削減と発電のバランスを見極めて設置することが重要となります。

自社の屋根の形や向いている方角、材質によって太陽光パネルを設置する工夫が必要となります。
効率のいい太陽光パネルの設置方法が分からない方は一度お問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。