蓄電池を知る 第11回 『蓄電池の寿命』
2014.10.9
今日は、お客様から聞かれる事の多い蓄電池の寿命についてお伝えします。
蓄電池は何年くらい使えるのですか?
という質問をよく頂きますが、蓄電池の寿命は年数ではなく充電・放電を1サイクルとしたサイクル数で表現されます。
電池の容量が0%の状態から100%まで充電し、そのあと0%まで使い切る事を1サイクルとして数えます。
同じ1回の充放電でも、蓄電池が0%になる前に充電すれば蓄電池の残量により0.5サイクルだったり、0.8サイクルとカウントします。
つまり蓄電池は容量を全部使い切ってから充電するよりも半分程度の使用で充電する方が電池を長持ちさせることが出来ます。
リチウムイオン蓄電池ではサイクル数で約4千サイクル、毎日使うと仮定すると約10年がひとつの目安となります。
以前もお伝えしましたが、4千サイクル(約10年)使うと突然使えなくなるのではなく繰り返し使っていくうちに少しずつ使える容量が減ってくのです。また、使用環境によっても電池のもちは大きく変わります。
高温になる場所を避け、過充電、過放電をしすぎないよう注意して使用しましょう。