蓄電池を知る

蓄電池を知る　第22回　『ディマンドリスポンスと蓄電池』

今回は、前回お伝えした「ディマンドリスポンス」の中で蓄電池がどのような役割を果たしているのかをお伝えします。
電力需要が高くなり、供給量が不足するかもしれないという時に電力会社からアグリゲーターと呼ばれる事業者にネガワット（マイナスの電力の事）を集めるよう依頼があります。具体的には電力が足りなくなりそうなのでこれだけ減らして下さいという依頼です。
するとアグリゲーターはネガワットを発生させる契約を予め結んでいるユーザーの中から最適な組合せを選び、必要なネガワットを調達します。電力会社から見ると今までは電気が足りなければ追加で発電していたので、発電する分の費用で使う電力を減らしてくれたユーザーへ減らした電力量に合わせて対価を支払う事ができます。
契約しているユーザーが、いつでもネガワットを発生させられるか？というと、それぞれ事情がありますので全部が対応できる訳ではありません。
その時に活躍するのが蓄電池です！
電力会社からの供給を蓄電池からの供給に切替えるだけで電力会社からの電力を使用しなくて済みますので、機器や照明を止める事なくピークカットに貢献出来るのです。
貯めた電気を自由に取り出す事が出来るのは蓄電池ならではですね。