蓄電池を知る 第21回 『ディマンドリスポンスとは』
2014.10.20
電力の「ディマンドリスポンス」という言葉を聞かれた事はございますか?
ディマンドリスポンスとは日本語に訳すと、
「需要応答」となります。何の事だかわかりませんね(>_<)
詳しく説明すると電力の需要が多くなり電力が足りなくなる事が予測される時間帯の電力料金を高額に設定したり、電力需要がピークになる時間帯に節電したら、節電した電力に合わせた割引を行うなどのサービスを提供することによってピーク需要を削減しようというものです。
なぜピーク需要を削減しないといけないのか?それは、年間に数十時間しかないピーク需要に対応するために電力会社は多額の設備投資をしているのです。多額の設備投資は電力を使う私たちの所へ電力料金の上昇という形でかえってきます。
年々上昇傾向にある電気代を押さえる為にもディマンドリスポンスの重要性が高まっています。
ただ、ディマンドリスポンスを実施するには、スマートメーターの設置やピーク需要時間の連絡などが必要になり、すぐに日本中に取り入れることは出来ません。そこで、全国4地域での実証実験が始まっています。
また、ディマンドリスポンスを自動化する取組も始まっています。
【この仕組みを自動ディマンドリスポンス(ADR)と呼びます】
実証実験にもADRも取り入れて実用性を検証しています。
次回は、この取組の中で蓄電池がどのような役割を果たすのかをお伝えします。